倫理銀行: 社会や環境にやさしい事業への銀行

このブログは、ユートピア的な空想とも思える私の理論的枠組みを長々と論じるだけの場所ではない。このウェブスペースでは、経済の民主化への道を示唆しているように思われる現実の事例についても紹介してゆき、私の考えが実現不可能ではないことを示してゆく。

1999年にイタリアのパドヴァ市で開業した倫理銀行(Banca Etica)は、社会や環境のためになる事業に投資する好例である。すでに2万人以上の会員から4億ユーロ以上を集め、1700以上の事業に融資している。

http://www.bancaetica.com/(イタリア語・英語・フランス語)

この銀行は、従来の銀行では満足できなかったNPOや協同組合などの関係者などが集まって作られた(詳細については前回の記事を参照)。預金者は自分の預金の用途として、4つの分野(社会協力 / 環境保護事業 / 発展途上国支援 / 文化活動)のうちいずれかを選択でき、銀行は対象者の返済能力に加え、事業の社会面・環境面での影響も審査して融資の是非を決める。以下は、この銀行が融資した事業の一例である。

– ホンジュラスのコーヒー生産協同組合とのフェアトレード

– 南イタリア・リアーチェの歴史的街並みの再生

– ベネディクト派修道院による有機農場

– 地下経済への依存脱却のための有機農業

– 薬物中毒患者への支援

– 売春婦向けの健康サポート

– アルバニアへの経済支援

この銀行のもう一つの特徴として、実際には代表者を通じた間接的な形ではあるものの、協同組合であるこの金融機関を預金者が運営していることが挙げられる。有志に関する全情報への透明性が確保され、倫理銀行関係者なら誰でも経営の実情が把握できる。倫理銀行からの収益は他の民間銀行ほど高くないかもしれないが、自分のお金が実現していること(社会や自然への貢献)に誇りを持つことができる。悪い話ではないと思うが、いかがだろうか。

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